(第23回)

1.	ファイバースコープ
以前全反射の話をしましたが、その応用として胃の内壁などを見る
医療用ファイバースコープ(内視鏡)について説明します
	

ファイバースコープには画像用と照明用の光ファイバーの束が必要です。
画像を伝えるための光ファイバーには、像がはっきり見えること、
また少し曲げても折れないように直径10〜20μmの細いファイバーを使います。
たくさんのファイバーを順序正しく積み重ねて直径5〜10mmの束にまとめ、
束の両端を磨きます。
この束の端にレンズを使って文字の像を写すと、もう一方の束の端に
同じ文字が現れます。
このとき、束の両端でファイバー相互の位置関係が狂っていては正しい像が得られません。
一方、照明用のファイバーの束は光を送るだけのものですから
規則正しく並べる必要はありません。
このように画像用のファイバーの束と照明用のファイバーの束を組み合わせた
ものがファイバースコープで、医学や工学の検査用として使われています。
  次回更新2月中旬の予定です。
  第1〜22回の話も読みたい方、ご質問等は
  気軽に  reception@sankyou-kogaku.co.jpまでご連絡をお願いします。   
 第1回 歴史、光の反射
 第2回 光の屈折
 第3回 光のスペクトル、光の色、物体の色
 第4回 光の干渉、回折、偏光
 第5回 単レンズの概要
 第6回 顕微鏡の光学系
 第7回 望遠レンズ、テレコンバータ
 第8回 写真レンズ
 第9回 レーザ光学系
 第10〜12回 プリズム
 第13回 回折格子
 第14回 位相板
  第15〜17回 収差
  第18〜20回 各種単レンズ
  第21回 反射鏡系
 第22回 分解能について