(第25回)

3.光ピックアップ
CDが登場して久しく、昨今DVDが話題を集めています。
これらに使われる対物レンズは半導体レーザと並んで重要な部品です。
半導体レーザからのビームを光ディスク上に回折限界の小さなスポット
に結像させるためには、対物レンズはほとんど無収差でなければなりま
せん。現実には無収差レンズの設計はできませんので、初期には3枚以
上のレンズを組み合わせていましたが、現在では非球面プラスティック
レンズ、非球面ガラスプレスレンズ、屈折率分布型レンズ、グレーティ
ングレンズなどが開発され、使用されています。
CD−ROM用光ヘッドの基本的な構成を下図に示します。
   

半導体レーザからのビームは、偏光ビームスプリッタにP偏光入射して
透過し、対物レンズでディスクに集光されます。さらにディスクから反
射して戻る光は1/4波長板の作用でS偏光となって偏光ビームスプリ
ッタで反射され、フォトディテクタへと導かれ位置誤差の検出を行います。
   
  次回はレーザプリンタについてです。
 
  第1〜24回の話も読みたい方、ご質問等は
  気軽にreception@sankyou-kogaku.co.jpまでご連絡をお願いします。   
 
  第1回 歴史、光の反射
 第2回 光の屈折
 第3回 光のスペクトル、光の色、物体の色
 第4回 光の干渉、回折、偏光
 第5回 単レンズの概要
 第6回 顕微鏡の光学系
 第7回 望遠レンズ、テレコンバータ
 第8回 写真レンズ
 第9回 レーザ光学系
 第10〜12回 プリズム
 第13回 回折格子
 第14回 位相板
  第15〜16回 収差
  第17〜18回 各種単レンズ
  第19〜21回 反射鏡系
 第22回 分解能について
 第23回 ファイバースコープ
  第24回 縮小投影露光装置:ステッパ(逐次移動式露光方式)