(第31回)

8.赤外線光学系

 8−2.光学系について
  赤外光学系にもこれまで紹介したように屈折系、反射系、反射屈折系があります。
  (1)       屈折系

    赤外線を透過する材料しか使えないという制約はあるものの、レンズを用いて結像させることができます。
    これらの材料として蛍石(CaF2)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ジンクセレン(ZnSe)、
    ジンクサルファイド(ZnS)、サファイア(Al2O3)などがあります。
    色収差補正を考慮してSiレンズとGeレンズを組み合わせて使う場合があります。参考までにSiとGeの
    透過率特性データを載せます。

 
〔Si〕

〔Ge〕
(2) 反射系
材料として透過材料を使う必要がないので、環境に合う材料が選べます。反射鏡の長所は色収差がないので、
可視光から赤外線の波長域で同一のものが使えることです。短所は視野を広くとりにくい
(光軸から離れるに従ってコマ収差が増える)ことです。
 (3)        反射屈折系
色収差を補正するとともに広視野を実現させる光学系です。
カタディオプトリック系のように光軸方向に小型にすることができます。

  第1〜21回の話も読みたい方、ご質問等は
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 第1回 歴史、光の反射
 第2回 光の屈折
 第3回 光のスペクトル、光の色、物体の色
 第4回 光の干渉、回折、偏光
 第5回 単レンズの概要
 第6回 顕微鏡の光学系
 第7回 望遠レンズ、テレコンバータ
 第8回 写真レンズ
 第9回 レーザ光学系
 第10〜12回 プリズム
 第13回 回折格子
 第14回 位相板
 第15〜16回 収差
 第17〜18回 各種単レンズ
 第19〜21回 反射鏡系
 第22回 分解能について
 第23回 ファイバースコープ
 第24回 縮小投影露光装置:ステッパ(逐次移動式露光方式)
 第25回 光ピックアップ
 第26回 レーザプリンタ
 第27回 液晶プロジェクター
 第28回 レーザー加工装置
 第29回 加工用レーザの種類と特徴
 第30回 赤外線光学系