液晶プロジェクター
液晶プロジェクターについて概説します。原理は、光源からの光が液晶パネルを透過し、この液晶パネル上の画像をレンズを用いてスクリーン上に拡大投影するものです。
カラー表示のためには、RGBの3色をこの液晶パネルに応用し、RGBごとに3枚用いる3板方式が主流となっています。
基本構成として次の2つがあります。
フロント投射方式
正面からスクリーンに向かって投射し同方向から画像を鑑賞します。
大幅な小型軽量化ができ、単投射レンズ構成によりスクリーンサイズや投射距離を自在に設定できます。
リア投射方式
CRTテレビのように裏側からスクリーンに投射し、表側から画像を鑑賞します。
CRTテレビでは40インチ以上になると大きく・重く家庭に設置するには難しくなりますが、小型の投射装置でスクリーンに拡大投射をするとスペースや重量を節約することができます。
次に、液晶パネルのしくみについて概説します。
最も基本的で広く用いられているものにツイステッドネマティック液晶ディスプレイがあります。
ネマティック液晶(液晶の分子配列別分類の1つ)を90°連続的にねじり、2枚の透明電極付ガラス板の間にサンドイッチし、さらにその上下に直交した偏光フィルターを置きます。上下電極に電圧を印加しないときは光を透過し、電圧を印加したときは光を遮断します。
これに薄膜トランジスタ(TFT)のスイッチング素子を付加し、液晶パネルとして使用されるのです。
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